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またあの夢だ、と、ぼんやり思う。ひしゃげた背骨、陥没した頭蓋、折れ曲がった頚骨、正視に耐えない壊れた人間を、もう何度も目にした。夢の中でも、現実でも。
これに耐えれば、生きる場所が与えられる。もういっそ全て奪われて死んでしまえたら楽だろうに。
自嘲を浮かべながら壊れた人間を見下ろして、ふと不思議な気持ちになった。どうしてここに死体があるのだろう。しかもこの顔は知っている。名前は忘れたが、確かにどこかで見た顔だ。でもあいつが死ぬなんて有り得ないから、やはりこれは夢だ。目覚めたら話してやろう。最悪な夢だったぜ、お前が死んでるんだ。いつものように笑うだろうか。縁起でもないと怒るだろうか。
どちらにしろ、早く目覚めなければ。こんな所に長居は無用だ。なあ、早く帰ろうぜ。どうした、なんで無言なんだよ。どこか怪我でもしたのか?おい、なんで死んでるんだよ。早く俺を連れ出してくれよ。バカなこと言って笑えよ。気が向いたら笑ってやるから。そうだ、カレー作ってくれるって言ったよな。新作が浮かんだとか言ってただろう。お前、あのなんでもカレーにぶち込むのやめろよな。あれはもうカレーに対する侮辱だぞ。おい聞いてるのか?
ああそうか、これは夢だったな。
・・・なんで目覚めないんだ?
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