2014.04.22

 卒業してしまった。
 人間の意思など介入できるはずもなく、ただ無為に行き過ぎる時間に流されるまま、皆守は否応もなく未来と対峙せざるを得なくなっていた。

 茫洋としたまま身辺整理などしてみると、自分の持ち物は驚くほど多かった。鞄ひとつで旅立った、かつての級友が視界の端をよぎったような気がして、無意識に舌を打つ。黒い影が、今でも時折、ふとよぎるのだ。この幻から解放される日は来ないだろうと、漠然と考えて、また溜息をつく。

 黄昏をぶち壊して、停滞していた時間を進めたあの男は、もういない。銀色の朝焼けにひとり残された皆守は、途方に暮れて立ちすくんだ。
 立ちすくんでいる間にも、時間は流れ去る。流れの中に取り残された、ささいな記憶も、やがては削られてまろやかに形を変えてゆくのだろう。鋭く尖って胸を刺すこの記憶も、やがては。

 気付いたら夕方だった。
 窓を開けたら寒いと、ずっと思っていた。しかし開け放たれた窓からは、気味が悪いほど穏やかな、やわらかい風が舞い込んでくる。
 いつの間にか冬が終わってしまったのだと、皆守はようやく理解した。

 春は、駄目だ。ましてや春の日暮れ時など、空恐ろしいほど途方もない。
 寒風に身震いするような仕草で、アロマに火を点けた。馴染んだ芳香すら、もはや安寧をもたらしてはくれない。喉がふさがれたように、息が苦しい。胃から食道の辺りに嗚咽が溜まっているかのような、ひどく不快な感じがする。

 群青色から橙色へ、正反対の色を矛盾もなく内包した空が、夜へと続いている。ひとあし早く、また夜の幻が視界の端を横切った。その腕を掴んで、引き寄せて、延髄に爪先を叩き込む、という夢を、皆守はいつも覚めたまま見ていた。
 この幻は、きっと永遠に消えないだろうと、皆守は甘く息をつく。




で、葉佩は、実はその辺にいる。
という話にしようかと思ったのに、葉佩がいなかった。
どうやっても(って言うほど色々やってないけど)出てこないので、諦めました。

うーん、葉佩はたまに頑固だなー。
おもにどうでもいいところで頑ななのは、筆者に似たからかな。

え、そこで?
ってところで、変なこだわりがある。
そしてそれが楽しくて、自己完結して他者の理解を放棄する。
それ駄目人間じゃねぇか。
うん分かってるよ。

拍手と投票ありがとうございます!
ゆうべの鍋の残りを味噌ラーメンにするとうまい!
という大発見は、たぶんもう誰かがしてるんだろうな。





2014.04.09
自分で書いたのを読み返しててふと気づいたんですが。
違う話に、まったく同じ文章がある。
たぶん、何かになると思って書いてたのが、何にもならずに放置されてて
適当な導入か合間の文章として流用されたんだと思うけど。

あ、やばい。
なんか本気で探したらたくさんありそう。
まあいいか。

拍手と投票ありがとうございます。





2014.04.06
桜が咲くとざわざわするよね。
という話を書こうと思った。
ら、桜のさの字も出てこなかった。
ので、諦めた。
というか飽きた。

なんかわたしのキャラは、みんな桜が嫌いみたいなんです。
わたしは別に嫌いじゃないんですけどね。

拍手ありがとうございます。





2014.04.05 清明
そろそろ昔のネタ流用してもばれないかな。
と思ったんですが。
解析見たら意外と昔から来てくれてる人がいて嬉しくなってしまった。

思えば長らくやってるんだなぁ…
などと感慨にふけってみたり。
桜もそろそろ終わっちゃいますね。

葉佩がいなくなったのに、いなくなった気がしない。
という春の皆守を書きたかった。
のに、なんか葉佩が出てこなかったので、諦めました。

心持が散漫とするのは、たぶん春だからじゃないな。
拍手と【愛】ありがとうございました!
幸せです!