「ええっとー鶴を助けたら女が来てー」
「鶴が化けたのか」
「冒頭からネタバレしやがったこいつ」
「で、機織してるところを目撃されたから殺して逃げた」
「おお、知ってんじゃねぇか!」
「でもあれは男が悪いな」
「そーかぁ?」
「見るなと言われてたんだろう」
「でも見るなって言われたら見たくなるだろ普通は」
「見られたくないなら俺は見ない」
「でもさ、すげぇ痩せたりしてんだぜ」
「そうなのか」
「そうだよ、もうそのうち死ぬんじゃね?ってぐらい痩せるんだよ」
「それは、まあ、たしかに心配にはなるな」
「だろー?俺だってお前がいきなり激痩せしたら心配するぞ」
「そ、そうか」
「おう、毎日ラーメン差し入れする」
「その時はもう少し胃に優しい物を頼む」
「鉄の胃袋のくせに」
「それは買い被りすぎだ」
「じゃあ黄金の胃袋」
「熱に弱そうだな」
「いや、胃袋としちゃ強すぎるぐらいだから」
「で、問題は高飛びした後だ」
「そもそも命助けられたのに、その命削って恩返しってのも変な話だよな」
「本当に命を削ってたのか?使ってたのは羽なんだろう?」
「…そっか、羽むしっても死にゃあしねーよな」
「腑に落ちんな」
「うん、腑に落ちんな」